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マルクト王国脱出への道~時々出たり戻ったり 【アイン】①

9月24日
読了時間: 3分

インスタグラムにてUP中!


私たちの前でタロットカード「悪魔」が召喚され実体化します。


その中を通り過ぎて鏡張りの廊下に出ると、鏡は私たちの姿を非常に精密に映し出しています。


きちんとした灰色のローブ、サンダルを履いた足、顔は色白で奇妙に美しく穏やかな静けさに満ちています。


次の回廊に進むと、顔は不健康そうで青白く、ローブはぴったり合っていない無表情な自分が鏡に現れます。


終わりのない回廊を進むたび、その鏡像はさらに酷くなり、完全に間違っていて、ゆがんで縮んでいきます。

もはや鏡に映る自分と自分の動きが合わなくなり、鏡像自体が恐ろしい生命体になっていくのです。


走って逃げます。


でも回廊を曲がるほどもっと沢山の鏡が出現し、もっと沢山の恐ろしい鏡像を見せられます。


とうとう辿り着いた部屋の中には「ホルスの眼」の象徴があり、無数の鏡の中の鏡像に囲まれます。


入ってきた扉は消え、私たちの「恐れ」に対する憐れみの片鱗もない眼が見降ろす視線に捕まるかのようです。


タロットの中に囚われてしまっています。


そして鏡像でなく今や私たちに角と尻尾が生えているのです!


見ると石の上には、冷酷な笑みで私たちを見据える魔王のような人影、【悪魔】が座っていました。



――――――――――――――――――――――――――――

前小径「ペー」では、あらゆる浄化すべきネガティブ感情を「ちいさなおっさん」に変換することができた。


今回のアインの小径はさらに進んで、今度は私たちの自覚できないネガティブ感情の浄化に挑む。


怒りや苦しみなどのネガティブ感情は、時に麻痺してしまい感じることもできなくなる。


しかしそれは決して無くならず心の深いところに存在し続け、一時の心地よさやポジティブ感情をもたらすものへの欲望という仮面をかぶって表層に現れてくる。いわば【なりすまし】。


金・人・モノ・肩書き・ステータスなど自分のあらゆる「欲しい」もの。


好きだから日ごろ当然のように購入しているもの、集めているもの、必要だと思っているもの


日ごろ続けている、かかせない習慣。


これが無いと困ると思うもの。


いないと困る人。


この私の「欲しい」は本当か?本当は何を欲しているのか?


この習慣は本当に必要か?何のために続けているのか?


これが無いと、この人がいないと、生きていけないというのは本当か?


この恐れと葛藤は本当にこの対象に対してなのか?本当は何に対して怖がっているのか?


私は一体、何に怒り、何を恐れ、本当は何を望んでいるのか?


これら【幻影の鏡】を【ホルスの眼】で覗き込んでみる。

すると、あんなに欲しかったもの、こだわっていたものや執着していたものの中から、その正体が見えてくる。


これらは【幻影】だったのだ。


麻痺したネガ感情の代わりに【良い気分をもたらすもの】としてやってきた幻影。


幻影に夢中になっていた。


本当に自分が望むものじゃないのだ。




 
 
 

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