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マルクト王国脱出への道~時々出たり戻ったり 【ツァディー】③

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偉大な父なる神ゼウス 


他の神々より倍は大きな存在で、その目は鷲の如く

荘厳のオーラが黄金の霞のように殿堂を満たしている


彼は古代ギリシャの葡萄酒が満たされた、数々の宝石で飾られたカーネリアン製の酒杯を、私たちに差し出しながらこう告げる


“我が友よ飲め。オリンポスの神々と共に飲み、神々と一緒になるがよい。この美しき大地に在りしすべてに我らが仲間として加われよ。汝らをみな神々や女神とし、力も領土も授けよう。その代わりに求むるはただ一つ、このゼウスをオリンポスの山とここに住まう者の支配者と認めよ。”


私たちがこれを飲めば、何の苦労もなく神になれる


ただし私たちの人間ゆえの欠点も、

そっくりそのまま他者を御する力に転嫁されてしまう


私たちはためらいながら、

なぜか静かに立っているルキフェルに視線が向かう


彼はゆっくりと首を横に振り、飲むな、と警告している


私たちは抗いたい誘惑を感じるが、結局は頭を振り


“早すぎる神格化”の申し出を退けた


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ルシファー、悪魔は人間を誘惑する役割。


私たちに夢や欲望が無ければ、私たちの個性と才能は出現してこないし、


誘惑が無ければ欲望も刺激されない。欲望も誘惑もあっていい。


好きなことに没頭していい。責任ある誰かのためでもいい。


ただ、欲望に振り回されてはいけない。


欲望に乗っ取られて心のコントロールを失っては物質界のマルクトにすぐ後戻りしちゃう。


例えばもっと欲しい、もっともっと、とやっていく内に気が付けば自然界をぶっ壊していたというふうに。


そうならないように欲望を適切にコントロールする必要がある。


そのために人間ゆえの欠点になりうるエゴ意識を手なずけるテクニックを学ぶ。


エゴちゃんはほんとに手強い。


まして欲望のために誰かの支配下に下るなんて、その欲望をくれるのは自分でない誰か、すなわち欲望が自分を支配することになってしまう。


ルシファーはそれはダメだという。


“葡萄酒に頼るのでなく“自分の力を使うのだ。

 
 
 

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