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マルクト王国脱出への道~時々出たり戻ったり 【ペー】④

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私たちが森へ戻って小径を進むと、今度は木々の合間から騎士の大群が現れます。


血の赤の武具で身を固め、盾には火星の記号をつけています。


彼らは「臆病者!間抜け!」もっと酷い言葉を私たちに投げつけて挑発してきます。


すぐそばで馬を乗り回して、鋭い剣で私たちの腕や脚を突っついてきますが、それ以上に暴言が心に深く突き刺さります。


暴言には暴言でやり返しますが、彼らに攻撃の口実を与えるばかり。


ついに剣を抜こうとするものの灰色のローブの男の言葉を思い出し、どうにか踏みとどまります。


すると、突然あの灰色のローブの男が木々の間から、馬を駆り勢いよく乗り込んできたのです。


彼は白い武具の騎士の軍団を引き連れています。


白い騎士団は、赤い騎士たちを取り囲んで包囲すると、

灰色のローブの男が両手を上げて奇妙な言葉を唱え始めます。


その強烈な振動で、私たちのアストラル体の耳が痛くなるほどです。


すると、赤の騎士たちはみるみる形を変えて、単なる赤い服を着た人たちになってしまいました。


彼らは、ひざまずいて私たちに許しを請うと、

ここで私たちを助けてもいいかと申し出ます。


ローブの男の声が内なる耳に響いて聞こえてきました。


“彼らは強く、喜んで能力を発揮するので役に立つ。

彼らの助力があれば「家」を一人でやるより早く堅牢なものができるだろう。

彼らは舌を象徴する者だから「荒地」でもお互いが会話できるようにしてくれる。

こちらでの彼らは酷い危害を加えうる怒りの言葉を象徴するが、

口と歯を象徴する白い騎士たちに包囲されるならば無害な下僕となる。

しかし彼らは油断ができない相手だ。

だからあなた方は常に警戒しなければならない”


難しい挑戦ですが受けて立ちます。

私たちは、彼らを「荒地」に連れていって庭の雑草を始末しておくように指示を出しました。




 
 
 

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